おしりやかかとが赤い、なんてことはありませんか?
床ずれ(褥瘡)の初期症状かもしれません。
このサイトでは、床ずれとは何か、その症状や原因、治し方、対策について簡単にご説明します。
床ずれとは
身体の一部が圧迫され続けることによって、圧迫されている場所の血流が悪くなり、栄養や酸素が行き渡らず、皮膚が赤くなったり、ただれたり、傷ができてしまった状態のことを言います。
別名で褥瘡(じょくそう)とも言われます。
別名で褥瘡(じょくそう)とも言われます。
症状
初期症状として、皮膚に赤みが見られます。これを発赤(ほっせき)といいます。
発赤は、一時的なものと持続的なものがあります。
<指押し法>
人差し指で発赤を3秒圧迫し、パッと離した時に白くなれば、床ずれではありません。
赤いままであれば床ずれとなります。
床ずれは、Ⅰ度からⅣ度まで分類されています。
Ⅰ度 圧迫しても白く消えない発赤、痛みや熱を感じる状態
Ⅱ度 真皮まで及ぶびらん、ただれ、水ぶくれ
Ⅲ度 真皮を越えて、皮下脂肪層にまで及んでいる状態
Ⅳ度 障害が筋肉や腱、関節、骨にまで及んでいる状態
発赤は、一時的なものと持続的なものがあります。
<指押し法>
人差し指で発赤を3秒圧迫し、パッと離した時に白くなれば、床ずれではありません。
赤いままであれば床ずれとなります。
床ずれは、Ⅰ度からⅣ度まで分類されています。
Ⅰ度 圧迫しても白く消えない発赤、痛みや熱を感じる状態
Ⅱ度 真皮まで及ぶびらん、ただれ、水ぶくれ
Ⅲ度 真皮を越えて、皮下脂肪層にまで及んでいる状態
Ⅳ度 障害が筋肉や腱、関節、骨にまで及んでいる状態
原因
下記の原因が考えられ、いくつかの原因が重なって起こることが多いです。
おしり、かかとを始めとする、「褥瘡好発部位」と言われる部位に発生しやすいです。
おしり、かかとを始めとする、「褥瘡好発部位」と言われる部位に発生しやすいです。
身体の原因
・骨が出っ張っている
・固まっている関節がある
・皮膚の乾燥やむくみ
・栄養不良
・血行障害
・麻痺、しびれ、感覚の鈍さがある
・基礎疾患がある
など
・固まっている関節がある
・皮膚の乾燥やむくみ
・栄養不良
・血行障害
・麻痺、しびれ、感覚の鈍さがある
・基礎疾患がある
など
環境の原因
・圧迫の継続(同一体位、窮屈な寝衣、補装具などの圧迫)
・摩擦やずれが生じた(シーツや寝衣のしわ、ギャッジアップ時のずれ、移動時の摩擦、ずり落ち)
・下着やオムツ、尿取りパッドなどによる皮膚の蒸れ
・汗や排泄物による皮膚の汚れ
など
・摩擦やずれが生じた(シーツや寝衣のしわ、ギャッジアップ時のずれ、移動時の摩擦、ずり落ち)
・下着やオムツ、尿取りパッドなどによる皮膚の蒸れ
・汗や排泄物による皮膚の汚れ
など
床ずれが発生しやすい褥瘡好発部位とは?
床ずれが発生しやすい部位のことを「褥瘡好発部位」と言います。
骨が出っ張っているため赤くなりやすい場所であり、寝ている姿勢や座っている姿勢によって、発生しやすい場所が異なります。
骨が出っ張っているため赤くなりやすい場所であり、寝ている姿勢や座っている姿勢によって、発生しやすい場所が異なります。
治し方
傷がある場合は、傷の手当てをします。
床ずれの状態によって、使用される薬や物品が異なり、場合によっては、手術や閉鎖陰圧療法などの治療もあります。
薬を使用する場合は、必ず床ずれをきれいに洗った後に使用します。
必要に応じて、医師がメスなどを使用して、傷の不要な部分を取り除くことがあります。
手当ての方法は状況によって変わるため、医師や看護師へ確認しましょう。
床ずれの状態によって、使用される薬や物品が異なり、場合によっては、手術や閉鎖陰圧療法などの治療もあります。
薬を使用する場合は、必ず床ずれをきれいに洗った後に使用します。
必要に応じて、医師がメスなどを使用して、傷の不要な部分を取り除くことがあります。
手当ての方法は状況によって変わるため、医師や看護師へ確認しましょう。
予防対策
まずは毎日、皮膚の観察をすること、早期発見が大切です◎
圧を逃がすケア(除圧)をする
床ずれ予防と治療の第一歩は除圧です。
同じ体勢での横になりっぱなし、座りっぱなしは危険です。
こまめに体位変換(身体の向きを変えること)を行うことで、同じ場所に圧がかかることを防ぐことができます。
上半身を起こしていると、寝ている状態の時よりも、下半身にかかる圧が強くなります。
寝ている状態だと2時間に1回、座った状態だと15分毎に、身体を触れていた面から離し、圧力を逃しましょう。
例えば・・・
おしり(仙骨部)に床ずれがある場合
仰向けだと床ずれとマットが当たってしまうため、左向きと右向きの体位変換を繰り返すと、床ずれが当たりません。
「体圧分散用具」を使用することも検討します。
体圧分散用具とは、身体にかかる圧力を分散させる際に使用するアイテムのことです。
マットレスやクッションなど、様々なものがあります。
介護保険制度を利用してレンタルすることも可能なので、ケアマネージャーや看護師に相談しましょう。
ない場合は、座布団やバスタオル、ご自宅にあるクッション等で代用が可能です。
同じ体勢での横になりっぱなし、座りっぱなしは危険です。
こまめに体位変換(身体の向きを変えること)を行うことで、同じ場所に圧がかかることを防ぐことができます。
上半身を起こしていると、寝ている状態の時よりも、下半身にかかる圧が強くなります。
寝ている状態だと2時間に1回、座った状態だと15分毎に、身体を触れていた面から離し、圧力を逃しましょう。
例えば・・・
おしり(仙骨部)に床ずれがある場合
仰向けだと床ずれとマットが当たってしまうため、左向きと右向きの体位変換を繰り返すと、床ずれが当たりません。
「体圧分散用具」を使用することも検討します。
体圧分散用具とは、身体にかかる圧力を分散させる際に使用するアイテムのことです。
マットレスやクッションなど、様々なものがあります。
介護保険制度を利用してレンタルすることも可能なので、ケアマネージャーや看護師に相談しましょう。
ない場合は、座布団やバスタオル、ご自宅にあるクッション等で代用が可能です。
スキンケアを行う
清拭や洗浄にて清潔を保ち、保湿剤を塗布します。
皮膚は乾燥しすぎていても、湿潤しすぎていても、バリア機能が低下してしまいます。
オムツ等で皮膚が湿っている箇所には、ワセリンやプロペト等の撥水性の高い軟膏やクリームを塗布すると良いです。
皮膚は乾燥しすぎていても、湿潤しすぎていても、バリア機能が低下してしまいます。
オムツ等で皮膚が湿っている箇所には、ワセリンやプロペト等の撥水性の高い軟膏やクリームを塗布すると良いです。
摩擦、ずれを防止する
ベッドでギャッジアップをする時や、シーツのしわを寝たまま伸ばそうとする時、摩擦やずれが生じています。衣服やシーツのしわも床ずれの原因となるため、しっかりしわを伸ばしましょう。
オムツを使用されている場合、通気性の良い、体に合ったサイズのものを使用することも大切です。小さいと締め付けることで圧迫され、大きいとずれや摩擦の原因となります。
皮膚にフィルムを貼ることで、摩擦から守ることもあります。
*フィルムがしわになってしまうことがあるので、注意が必要です!
ギャッジアップの方法
1.頭側でなく、足側からギャッジアップする。
足を挙げておくことで、身体が下にずれてしまうことを防ぎます。
2.30度以上ギャッジアップする際は、「背抜き」をする。
上体が起きていくと、背中が引っ張られ、おしりにかかる圧力も大きくなります。
30度ほどギャッジを上げたら一度止めます。横を向いたりお辞儀をするような形で背中をベッドから離し、圧を抜きます(背抜き)。背抜きができたら、もとの姿勢に戻ります。
難しい場合は、身体とマットレスの間に手を差し込むだけでも良いです。滑りやすい手袋や、ビニール袋を使うと便利です。
3.再度ギャッジを上げる。
オムツを使用されている場合、通気性の良い、体に合ったサイズのものを使用することも大切です。小さいと締め付けることで圧迫され、大きいとずれや摩擦の原因となります。
皮膚にフィルムを貼ることで、摩擦から守ることもあります。
*フィルムがしわになってしまうことがあるので、注意が必要です!
ギャッジアップの方法
1.頭側でなく、足側からギャッジアップする。
足を挙げておくことで、身体が下にずれてしまうことを防ぎます。
2.30度以上ギャッジアップする際は、「背抜き」をする。
上体が起きていくと、背中が引っ張られ、おしりにかかる圧力も大きくなります。
30度ほどギャッジを上げたら一度止めます。横を向いたりお辞儀をするような形で背中をベッドから離し、圧を抜きます(背抜き)。背抜きができたら、もとの姿勢に戻ります。
難しい場合は、身体とマットレスの間に手を差し込むだけでも良いです。滑りやすい手袋や、ビニール袋を使うと便利です。
3.再度ギャッジを上げる。
栄養管理をする
栄養が不足していると、床ずれになりやすく、傷も治りにくくなります。
傷を治すためには、健康な時以上のエネルギーが必要となり、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養が不可欠です。
食事や水分は何をどれくらい摂れているか?
体重の増減はあるか?
むくみ、骨の出っ張りの程度は?
排泄の状況はどうか?
睡眠はとれているか?
チェックしてみましょう。
また、食事のみでは摂ることが難しい場合は、栄養補助食品も活用しましょう。
傷を治すためには、健康な時以上のエネルギーが必要となり、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養が不可欠です。
食事や水分は何をどれくらい摂れているか?
体重の増減はあるか?
むくみ、骨の出っ張りの程度は?
排泄の状況はどうか?
睡眠はとれているか?
チェックしてみましょう。
また、食事のみでは摂ることが難しい場合は、栄養補助食品も活用しましょう。
早めの相談、対応が大切!
床ずれができるまではあっという間です。しかし、治るまでには時間がかかることも多いです。
早めの発見、相談、対応が大切です。
分からないことや不安なことがあれば、何でも聞いてくださいね。
名古屋市瑞穂区を拠点としている訪問看護ステーションKuuでは、床ずれのある方の傷の処置はもちろん、点滴や酸素の対応、お出かけや通院のお手伝いなども行っています。
お気軽にご相談ください。
早めの発見、相談、対応が大切です。
分からないことや不安なことがあれば、何でも聞いてくださいね。
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